2017年に大阪の三木楽器さんで購入しました。
アストリアスのHPでシリアル番号調べると2017年製でした。このプレミオモデルは年間限定生産品だそうで、市場に在庫多くないと聞いております。

購入から6年経過したので、最初白かったトップもうっすらと黄色くなりました。音も2年ほど前から突然化けて倍音の構成がだいぶん整って、やっと新品状態を脱した感じです。自宅で時々弾くぐらいの使用頻度だったので、どなたかにお譲りしてもっと弾いてあげたほうがギターのためにも良いでしょう。音楽学校で勉強することになったこともあり授業料捻出のために残念ながら手放します。

新品からここまでの音になるのに結構かかりました（あまり弾いていないこともあるが）。
丁寧に使ってきたので全体的に綺麗で、音もこなれており、格安出品なので新品購入されるよりお得かもしれません。



このギターの仕様や説明はアストリアスのHPを参照してください。

https://asturias.jp/product/grandsolopremiosr/


私はこれまでアストリアスのソロシリーズのすべてのモデルを所有してきました。このメーカーの主張する

“偉大なギターといえども、弾きやすくなくてはならない”

という言葉通り、本当にこのメーカーのギターは弾きやすいです。

特にこのモデルでも使われているジャーマンスプルースはかなり上質で、まるでオモチャ箱をひっくり返したような密度の濃い音がします。典型的なジャーマンの音です。

また、横、裏のインドローズの美しさにはため息が出ますね。

さらにグランソロシリーズの大きな特徴の一つは、余計な装飾を省いたデザインです。例えば指板にキンキラキンの貝やインレイ、ヘッドにはデカデカとメーカーのロゴマーク、余計なお世話的な美女のインレイ等は、好きな人は良いのですが、当然嫌いな人も沢山います。このモデルのヘッドの装飾は木目だけです。センス抜群ですね。デザイン的にも飽きがこないですね。私も所有している横山ギターと似ています。大手メーカーも見習って欲しいです。

音は程よい密度の高い中低音に包まれた中にキラキラとした倍音が降り注ぐような感じで、やはりコンセプト通りのソロギター向きですね。私はMartin の高級モデルもいくつか所有してますが、ソロギターやるなら総合的にこちらのモデルに軍配が上がります。特に奇麗系の曲にはピッタリです。レスポンスもいいので音数の多いジャズにも合うでしょう。泥臭いブルースやJ-POP等の弾き語りは他のもっと素晴らしいアコギに任せれば良いのです。

さて、状態ですがネックは目視ですが現状ほぼ真っすぐだと思います。季節、温度、湿度に結構敏感で微妙に変わります。
弦はライトゲージを使用し、演奏後は緩めていました。購入数ヶ月してアストリアスで自分好みに調整してもらったっきり何もやっていません。
弦高については私はパワーも欲しいので、12フレット上6弦約2.3mm,1弦約2.0mmにキープしています。その日の環境によっても微妙に変わるのであくまでも暫定値ということでご理解ください。このギターは弦長、ネックの形状等もあって高めの弦高でも他のギターと比較して弾きやすいです。
フレットは使用頻度が少なかったこともあり、それ程減っていません。主観ですが９割以上といったところでしょうか。素人判断にはなりますが、演奏上支障が出るような異音はなく、ブレイシングの剥がれ等も確認できません。購入から6年以上経過しているのでほんの小さな目立たない打痕やすり傷等は当然あります。
ピックアップの取付けもしておらず、エンドピンが入る穴が最初から開いているだけです。

ナット溝は最初アストリアスの職人さんが調整したっきり一切いじっていません。サドルも同様です。
このあたりはアコギの要となる部分であり、個人の好みの音質に関わってきます。
落札後、もし気にいらない場合は調整に出されることをお勧めします。

グランソロシリーズの設計、コンセプトは世界レベルだと思います。隙のない優等生のようなギターですね。

ぜひ落札をご検討ください。